愛媛県は、渦井川水系(新居浜市・西条市)の河川整備計画を策定した。渦井川水系は新居浜市と西条市の境界付近を流れる2級河川。12・8`の幹川と桜川など5川の支川から成り、流域面積は42・82平方`b。同計画では今後30年程度かけて、洪水を安全に流下させるため、築堤・掘削・護岸などを整備するとともに、大規模地震や津波からの被害を防止・軽減させるため、河川管理施設の耐震補強や堤防嵩上げ、排水機場建設を行う。
渦井川では、中流区間で改修が進められたこともあり、おおむね流下能力が確保されているものの、洪水を安全に流下できない箇所が下流区間などに一部ある。また支川の界谷川は河道幅が狭小である上、室川の内水区域になっていることから沿川市街地は度々浸水被害が発生している。
渦井川水系は、幹川である渦井川の河川延長は1万2821b、5支川は桜川が延長1920b、室川が5748b、浪多川が2029b、界谷川が2493b、金剛院谷川が1774b。
整備計画による河川工事の施工箇所は、界谷川において目標流量を確保するため室川潮止堰下流(室川1`付近)に付け替えを行うとともに、築堤・掘削・護岸などを整備する。金剛院谷川においては上流耕作地にバイパス河道(築堤・掘削・護岸など)を整備。界谷川下流の渦井川と室川では、掘削・護岸などを整備する他、界谷川内水被害軽減を目的に界谷水門付近に排水機場を整備する。
提供:建通新聞社