鹿児島市路面電車観光路線導入連絡会議がこのほど、市役所で行われ、単線軌道で巡回ルートを基本に新たな検討対象ルート案が示された。新屋敷交差点やいづろ交差点から本港区エリアを経由し水族館口交差点や市庁舎前(みなと大通)までを通る6ルートを設定した。2017年度末までに検討対象ルートの課題整理や導入車両の検討を行う。
検討対象ルートの設定は、JR鹿児島中央駅から中心市街地、鹿児島港本港区を含めた区域を設定し、単線軌道導入が可能な必要最小限の道路幅員や現況道路の渋滞状況等の検討結果を踏まえて、対象道路5本を抽出。また、安全や運行間隔の確保などの観点から運行形態を検討し、巡回ルートを基本とした。なお、中央駅前へはナポリ通りが雨水路や電線共同溝が埋設されていることから、対象から除外された。
新ルートは、新屋敷交差点から本港区エリアを経由して水族館口交差点、または市役所前までの2案。そして、いづろ交差点から大門口を経由して本港区エリアを経て水族館口交差点、または市役所前までの2案。いづろ交差点からマイアミ通を経由して本港区エリア、そして水族館口交差点、または市役所前までをつなぐ2案。進行方向は設定していない。
同市では、県の本港エリアの整備方針が明確になった時点で、ルート選定などを含む基本計画策定に着手する計画をしている。