鹿児島市公共下水道事業計画の変更を県が認可した。2017年度までの事業期間を24年度まで延伸し、面積は12ha増えて7399haとなる。また、同市では18年度、下水道ストックマネジメント計画に基づく点検・調査計画や第2期長寿命化計画を策定する。
現行の計画は、事業計画面積が7387ha、整備面積は15年度末で汚水(水道局所管)が6976haで整備率94.4%、雨水(河川港湾課所管)が5324haで同72.1%。目標年度が17年度までとなっているため、事業期間を延伸するほか、対象区域は市街化区域に編入された16haを追加する一方、市街化調整区域に編入された4haを廃止した。
同事業では現在、浸水区域の解消を図るため、区画整理区域等における公共下水道の新設・改良や老朽化した水路の改良を進めるほか、既設水路を生かした長寿命化対策に必要な雨水排水計画を策定。長寿命化計画で選定されなかった水路は、老朽化の著しい水路の内面補修を実施する。
なお、当初計画では14年2月に都市計画決定し、事業計画の決定に向けた手続きが進む吉野第二地区土地区画整理事業区域を追加する予定だったが、県との雨水貯留施設に関する協議で排水計画(雨水)を見直す必要が生じたために除外。今後、計画が確定した段階で追加する方針だ。