公益財団法人昭和会(今給黎尚典理事長)は、今給黎総合病院の鹿児島市交通局跡地への全面移転を見直す。同市下竜尾町にある現病院に一部機能を残し、分化して運営を行うことを決めた。病床450床のうち、100床(回復期55床、地域包括ケア45床)を現病院に残し、350床(高度急性期31床、急性期319床)を新病院に移転する。今後の実施設計で建物規模等を固める。
同会では、交通局跡地の新病院の建設に向けて土地取得後、建築準備委員会を開設し、設計を担当する三菱地所設計と検討を重ね、基本計画を策定。そのあと9月から、基本設計および実施設計を進めていた。
敷地や予算等を踏まえて、急性期医療を新病院へ、回復期医療を現病院の別館に医療機能を分割し、地域包括ケアシステムを推進するとともに、引き続き上町地区を中心とした地域医療を提供する。
新病院は、救急、がん、周産期の3本柱を中心に高度急性期に特化。当初計画の建物規模は、地下1階地上10階約2万7452u。2020年秋ごろの開院を目指す。