北海道建設新聞社
2018/01/05
【北海道】北海道信金が営業開始 道内信金で初の預金1兆円超に
札幌信用金庫、北海信用金庫、小樽信用金庫が1日に合併し、道内の信金で初の預金1兆円を超える北海道信用金庫が4日から営業を始めた。3信金の相乗効果を発揮し、札幌をはじめとする道央圏の企業を中心に、地域密着型の金融サービスを提供する。4日、札幌市内の本店で開いたオープニングセレモニーで吉本淳一会長は「合併により、預金額は1兆1212億円、貸出金は5720億円と好スタートを切ることができた」と述べ、今後の展開に自信を見せた。
昨年12月30日から各支店、31日に本店の看板を「北海道信用金庫」に全て切り替え、札幌信金を存続組織として営業を始めた。合併で道央圏を中心に88カ所の店舗を保有することになるが、今後、近隣で営業する各店舗については、効率化を図るため統廃合を検討する。
新組織では、会長に旧札幌信金の吉本会長、理事長に旧札幌信金の前田繁利理事長、副理事長に旧北海信金の西田覚理事長、専務理事に旧小樽信金の佐林史明理事長らがそれぞれ就任。合併の要因となった道内で進行する人口減少や少子高齢化、事業の縮小といった地域課題に対して、3信金が持つ経営資源を有効活用して取り組む。
オープニングセレモニーでは、道信金幹部のほかに、高橋はるみ知事や秋元克広札幌市長、高秀樹北海道財務局長、小高咲日銀札幌支店長らが参加。テープカットをし、地域経済の活性化に力を発揮する、新たな信金の誕生を祝った。
吉本会長は「札幌市を中心とした道央圏の地域経済活性化や地方創生により、北海道経済を力強くけん引していくよう力をつけていきたい」と意気込みを述べた。