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日刊建設タイムズ社
2017/12/28

【千葉】県で初の災廃計画案/県環境生活部/市町村等の役割明示/来月23日まで意見募集

 県環境生活部は「千葉県災害廃棄物処理計画案」をまとめ、27日からパブリックコメントを開始した。千葉県北西部直下地震などに伴い発生する災害廃棄物について、適正かつ円滑・迅速に処理するため、県の災害廃棄物処理の基本的な考え方や、災害廃棄物を処理するための県・市町村・関係団体の役割等を示し、市町村が災害廃棄物処理計画を策定するに当たっての必要事項を定めた。県の災害廃棄物処理計画の策定は初めて。パブリックコメントは来月23日まで実施する。
 廃棄物処理の基本的な考え方は、▽災害廃棄物の処理の主体は市町村が基本▽県は民間事業者や他の市町村との調整、事務委託を受けて自ら処理を行うなど市町村を支援▽最大限、県内での処理を優先するが、災害規模に応じて広域処理を行う▽災害廃棄物の資源化・減量化を推進し、最終処分量を低減▽可能な限り短期間での処理を目指し、適切な処理期間を設定――の5項目とした。
 災害は地震災害、風水害、その他の自然災害を対象とする。廃棄物は可燃物、不燃物、木くず、コンクリートがら、金属くず、廃家電、廃自動車、有害物等処理困難な廃棄物、津波堆積物などの「災害により発生する廃棄物等」と、生活ごみ、避難所ごみ、し尿などの「被災者の生活に伴う廃棄物」を対象とする。
 県は@災害廃棄物対策に関わる情報提供や技術支援A関係団体間の協力体制の整備に関わる連絡調整B災害時の進捗管理C事務委託を受けた処理の代行――などの役割を担い、市町村は@災害廃棄物の処理計画の作成A域内で円滑・迅速な処理が行える体制の整備B災害時の避難所ごみ、生活ごみ及びし尿等の一般廃棄物の処理C被災市町村の積極的な支援――などを実施する。
 災害の初動期において県は、県内市町村の被害状況を把握し、広域的な協力体制を確保するとともに、周辺市町村・国・関係団体との連絡調整を行い、市町村は一般廃棄物処理施設の復旧及びし尿、生活ごみの処理を行い、被災状況を確認し、県に報告する。
 また応急対応期には、県が市町村の要請に応じて関係団体への支援要請、事務委託を受けた場合の二次仮置場の設置及び災害廃棄物の処理、市町村処理計画の策定支援、必要に応じた県処理計画の策定などを実施。市町村は災害廃棄物の仮置場の設置・運営・管理、処理及び進捗管理、必要に応じた県への支援要請、市町村処理実行計画の策定を行う。復旧・復興期では、県が支援、進捗管理の継続実施や進捗状況に応じて二次仮置場の現状復旧及び仮設施設の解体撤去を行い、市町村が災害廃棄物進捗状況に応じて仮置場の現状復旧及び仮設施設の解体撤去を実施する。k_times_comをフォローしましょう
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