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北陸工業新聞社
2017/12/28

【富山】W造平屋、地元産材を採用/大谷、蟹谷校区統合こども園/小矢部市

 小矢部市は、大谷、蟹谷両学校区で整備する統合こども園について基本設計の概要をまとめた。いずれもW造平屋建ての建物で、小矢部市産を中心とした県産材を可能な限り取り入れる。
 大谷学校区は建設規模がW造平屋建て、床面積2761平方メートル。建設場所は野寺地内。北陸中央病院の隣接地にあたり、病児保育などで連携の強化を図る。敷地面積は1万1196平方メートル。駐車場は敷地内で79台を確保。病院駐車場も約70台分を利用する。
 統合の対象は、大谷学校区の松沢、正得、荒川、若林の4つの保育所となる。定員は292人。
 概算事業費は15億6000万円。
 設計は可部谷建築事務所(小矢部市芹川)が担当。
 蟹谷学校区は建設規模がW造平屋建て、床面積1937平方メートル。建設場所は平桜地内の国道359号平桜交差点近く。学校区の概ね中央に位置する。敷地面積は8536平方メートル。駐車場は81台を確保する。
 蟹谷学校区にある北蟹谷、薮波、東蟹谷の3保育所が統合される。定員は188人。
 概算事業費は10億8000万円。
 設計はシバタ建築設計事務所(小矢部市泉町)が担当。
 両園ともに保育室のほか、一時保育室、遊戯室、職員室、医務室、相談室、ロッカー室、休憩室、シャワー室、調理室、乳児・幼児用ホール、子育て支援センターを配置。また、外部には園庭・グラウンド、ウッドデッキ、遊具、菜園、外部収納が設けられる。
 市では、建物の基本的な考え方について外観は、楽しく通園できるようにかわいく、メルヘン調であるがシンプルなデザイン。内部は、家庭的な雰囲気づくりに配慮しながら、昇降口やホールなどの壁面をメルヘンが感じられる空間と説明する。また、建設場所の地理的な特徴や周辺環境をデザインに生かすとしている。
 機能では、学校区における唯一の幼児教育・保育施設となることから、地域の拠点施設として延長保育、乳児保育に加え、土曜保育、一時預かり、休日保育を実施。子ども子育て支援センターを併設した幼保連携型認定こども園とする。
 スケジュールによると、基本・実施設計の委託期間は18年3月まで。18年度は用地取得と物件補償を経て造成工事、本体工事に着手する。19年度までの2カ年で施工。20年4月の開園を目指す。

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