日本工業経済新聞社(山梨)
2017/12/27
【山梨】移設設計を来月発注 中央市がリニア建設で人道橋と管路を
中央市は、リニア中央新幹線建設のため移設する人道橋の詳細設計を年明けにも発注する。12月補正予算には委託費1935万4000円を計上している。
人道橋は、同じ理由から移転する田富北小学校の東側を流れる常永川に架かる歩道橋で、橋長20・6m、幅員は2m。想定される中央新幹線のルートと重なる位置にある。
移設場所は、現在の橋からおおむね100m上流側が考えられている。補正予算が議決を受けたことから、1月には入札を執行し、年度を繰り越して業務を進め、5月末の設計完了を想定している。
工事費用は来年度当初予算に盛り込む構えで、設計完了後に発注し、年度内の完成を目標に施工を進める方針だ。現在地と移設が考えられている周辺地を比較しても、川幅に大きな違いは見られないため、現有施設と同じような仕様となるもようだ。
同様に、常永川の下に埋設されている幹線管路の移設にも迫られており、下水道事業特別会計において設計費用を対応している。
管路延長約90mにわたって迂回措置がとられる見込みで、年が替わり調整がつき次第の発注となる。人道橋の設計と同じように業務は繰り越され、6〜7月に設計がまとまる見通しで、完了後に工事へ移行する。12月補正では1300万円の委託費が盛られている。
【写真:移設のための設計に着手する人道橋】