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北陸工業新聞社
2017/12/27

【福井】首長インタビュー/インフラの老朽化対策/内藤俊三越前町長(上)/海岸線の道路対策を万全に/橋梁補修は安全を十分に確保

 ■既設インフラの老朽化で感じる点から。
 町長 インフラ整備はかなり進んだのではないか。しかし主要道路では国道305号線に狭隘箇所が存在。400メートル〜500メートルぐらいの区間で、両側に住宅が建ち、観光バス1台がやっと通れるところや、夜間にタンクローリー(大型トラック)などがただでさえ狭いところをスピードをだして走り、住民が不安に感じているところもあり、この不安を解消したい。また高波や崖崩れなどの災害も多く、国や県に働きかけて早く克服したい。海岸段丘上のバイパス道路も計画の半分しか完成していない。早期に道路網を整備することで、災害時の避難道路や観光道路としても大いに活用が期待できる。一方、国道365号線では梅浦地係でバイパス道路の工事が行われており、早期の供用開始が待たれている。町内道路の総延長は364キロメートル。そのうち舗装済みは300キロメートル、改良工事個所は231キロメートル。舗装は87%、改良で63%ぐらいが整備された。橋は2メートル以上で217橋、15メートル以上は50橋存在する。
 ■特に橋梁のメンテナンスに関しては?
 町長 既に橋梁やトンネルに関しては順次点検に入っており、橋梁については今年の施工箇所である塗装のやり直し現場を見ても作業が大変なことが容易にわかる。計画的に実施していきたい。またトンネル(町内6箇所)についても照明の取り替えなどを含み、今後のメンテナンスのあり方を検討したい。

インフラ施設
■道路・橋りょう(農道・林道を含む) 町道は地区からの要望など必要な整備を進め、歩道等の交通安全施設や側溝整備を計画的に実施。老朽化した舗装やトンネル、道路付属物等は緊急度を優先した計画的な維持補修を行うとともに必要に応じて改良を行うなど長寿命化を図る。橋梁は越前町橋梁長寿命化修繕計画に基づき、計画的な修繕で長寿命化を図る。
■上水道など 上水道等の施設は計画的に統廃合を進め、施設の効率的な維持管理に努める。また人口減少などによる料金収入の低下が予想され、今後予定される大規模な更新や再構築に向けた財源の確保は重要度や優先度を踏まえた更新計画および経営戦略を検討する。(越前町公共施設等総合管理計画より)

ないとう・しゅんぞう
 インフラ整備の拡充に確かな手ごたえを感じ、一方で老朽化に対応するメンテナンスの必要性も強調する。

hokuriku