富山県は22日、18年度政府予算案の閣議決定を受け、県重点事業の反映状況を発表した。
陸上自衛隊富山駐屯地の施設・周辺地域整備事業は、陸自輸送ヘリコプターが離着陸可能なヘリポートや拡張用地への進入路等整備費5億6000万円が認められた。早期の整備実現を働きかけ、大型ヘリによる災害支援など防災拠点機能の拡充を図る。利賀ダムは、対前年度比10%増の24億5000万円。庄川橋梁が完成する予定であるほか、ダム本体着工に必要となる流転工の関連工事を進める。
公共事業関係費(国土交通省)は5兆1828億円で、今後の予算配分について所要額の確保に努めるとし、地久子川や鴨川の河川改修、国道8号豊田新屋立体、高岡環状線などの着実な推進を見込む。国の農林水産公共事業予算は6860億円となり、県では農地の大区画化・汎用化、ため池整備、施設長寿命化対策などを推進する。
地熱資源量把握調査の国補助事業が拡充され、立山温泉地域におけるヒートホール調査の結果を踏まえ、調査井掘削を検討していく。