京都市は25日、売却先を公募していたラクト山科A棟ホテル施設(現「ホテルブライトンシティ京都山科」)について、契約相手方を潟Pン・コーポレーション(代表取締役社長佐藤繁氏、東京都港区)に決め、売買契約の仮契約を締結したと発表した。
ケン・コーポレーションは、首都圏の高級賃貸住宅の仲介から事業を開始した総合不動産企業で、現在はホテル、太陽光発電のほか、エンターテイメント等の文化事業も手がける。ホテル事業はグループ会社のケン不動産リース梶i東京都港区)が運営し、プレミアホテルグループとして国内22軒、海外9軒の計31軒・約8000室のホテルや旅館を展開する。
市と同社は12月22日に仮契約を締結した。契約金額は25億1604万円(税込)で、30年10月頃に本契約締結・引渡しの予定。契約相手方事業者で開業準備の後、運営を開始する。
ラクト山科A棟ホテル施設については、30年9月末で潟uライトンコーポレーション(千葉県浦安市)との20年間の賃貸契約が終了することに伴い、「物件の所有権が移転した日から少なくとも10年間はホテルとして営業するとともに宴会場・会議室の運営を維持し、他の用途に変更しない」「物件の所有権が移転した日から少なくとも10年間は所有権の移転をしない」ことを条件に市が売却先を募集していた。
ラクト山科A棟ホテル施設の所在地は京都市山科区安朱桟敷町23。建物はSRC造地下2階地上8階建、延7848・73u(登記記録)。このうちホテルの床面積は延4399・66u(登記記録)。区分所有の建物であり、今回売却先を決定したのは京都市が所有するホテル施設部分。館内施設は宿泊室100室、宴会場5室(大宴会場1室、中宴会場2室、小宴会場2室)、大浴場1室、立体駐車場30台。