唐津市中期財政見通し 投資的経費は719億8000万円 唐津市は、財政計画の見直しに合わせ、唐津市中期財政見通しを作成した。計画期間は2017年度から24年度までの8年間。今後の財政収支見通しを明らかにし、主要事業の位置づけや経費配分などを検討する際の資料とする。新庁舎建設や市民センター改修など28の大型事業を想定しており、対象期間の投資的経費を719億8000万円と試算している。
同市では、地方創生関係交付金や国・県の制度改正、ふるさと寄付金、扶助費の増加などで収支見通しが大きく変わり、13年度に策定した財政計画を一部見直したことを踏まえ、中期財政見通しを作成した。
同見通しでは財政計画や合併特例債期間終了後の財政収支を明らかにし、中期的な視点から今後見込まれる財政上の課題を整理。主要事業の今後の位置づけや経費配分など、次期財政計画および行政改革などの対応方針を検討する際の資料とする。なお、21年度以降については現行制度のもとで各部が抱えている行政需要をありのままに示しており、今後の制度改正や事業見直しで変動することもある。
同見通しの投資的経費については公共施設等総合管理計画をふまえたインフラ整備や合併特例債の活用期限到来を見据え、計画期間に予想される普通建設事業費などを各課のヒアリングに基づき概算で試算した。
今後想定される大型整備事業は28事業あり、▽新庁舎建設事業▽市民センター改修整備事業▽新唐津市保健センター等整備事業▽唐津市野球場整備事業▽高機能消防指令センター更新整備事業▽消防署分署改修事業―の6事業に合併特例債を充当する予定。その額は141億2640万円を見込んでいる。
今後想定される大型整備事業は次の通り。
▽総務関係=新庁舎建設事業、市民センター改修整備事業
▽福祉関係=高齢者福祉施設整備事業、保育所等整備事業補助金
▽衛生関係=新唐津市保健センター等整備事業、清掃センター長寿命化事業、清掃センター第2最終処分場整備事業
▽農林水産関係=漁港整備事業
▽観光文化スポーツ関係=市民会館建設事業、体育施設整備事業、唐津市野球場整備事業
▽都市整備関係=西九州道SA予定地整備事業、浜崎駅南北線(仮称)外2路線道路改良事業、東城内町田線道路改良事業、菜畑西の浜線(第2工区)道路改良事業、唐津城石垣再築整備事業、呼子地区住宅整備事業、美帆が丘市営住宅整備事業、岸山市営住宅整備事業
▽消防・防災関係=消防ポンプ自動車等整備事業、高機能消防指令センター更新整備事業、消防署分署改修事業、原子力災害対策施設整備事業
▽教育関係=小中学校大規模改造等事業、小中学校普通教室等空調設備整備事業、公民館等施設整備事業、文化財保存整備事業、給食センター整備事業