新居浜市は、改築後31年以上が経過し、老朽化の進んでいる市内各地区の学校単独調理施設を統合して西部地区と東部地区に給食センターを整備するため、学校給食施設整備基本計画案をまとめた。
計画案によると、川西地区に新居浜小学校など9校を対象に3300食を提供する(仮称)西部学校給食センター、川東地区に高津小学校など9校を対象に3200食を提供する(仮称)東部学校給食センターを整備し、上部地区で中萩小学校など8校を対象に3400食を提供している現学校給食センターを含めて市内3施設の供給体制とする。
施設整備の基本方針は、学校給食衛生管理基準に適合した施設整備・管理運営を行うことや児童・生徒に必要な食育の推進、アレルギー対策、地産地消、特別給食への対応などを盛り込んだ。さらに児童と調理従事者とのふれあいができることや災害時にも対応できる施設としている。
整備スケジュールは、事業着手から7年後までに2施設を整備して3施設体制とする。具体的整備例は、1年目に用地選定、2〜3年目に基本・実施設計、4〜5年目に建設して供給開始。または3年目に用地選定、4〜5年目に基本・実施設計、6〜7年目に建設して供給開始を目指す2例を挙げている。
用地選定では調理後2時間以内に食事ができるように各校からの時間や距離を勘案する他、配送車などの出入りに適した幅員のある道路への接道があること、敷地面積4000平方b程度、建築面積2000平方b以上などの条件がある。
建設費用は2施設新設で約33億8000万円、年間維持管理費用は3施設体制で約4億7300万円を見込んでいる。
また、これらの計画案に対してパブリックコメントを受け付けている。期限は2018年1月12日。提出、問い合わせは学校給食課。
提供:建通新聞社