日本工業経済新聞社(山梨)
2017/12/25
【山梨】来年度起点側から着工 山梨市の小原東東後屋敷線第2期工事
山梨市は、勝沼インターチェンジへのアクセス道路として重要視する市道小原東東後屋敷線の第2期事業について、来年度からの着工を見込んでいる。当初計画に沿って起点側から整備を進める方針だ。市議会12月定例会における代表質問で市側が答弁した。
新翔会を代表して質問に立った古屋弘和議員は、同路線の進ちょくと予算、および県事業によるJR中央本線との立体交差部の速やかなる着手が可能か問いただした。
これに小池正樹建設課長は、進ちょく状況について「昨年度に路線測量・詳細設計を行い、本年度は青梅支線から甲州市方面へ延長540mの用地測量、補償物件調査を実施。これに基づき用地買収に入っている」と説明。予算については、社会資本整備総合交付金に1億円を要望して8000万円の交付決定を受けたと明かすとともに「来年度には、青梅支線の起点側から計画どおりに工事を行う」と述べた。
県が施工を担当する跨線橋に関しては「第2期施工完了後に速やかに着手できるように、JRや地元との調整を進める」と述べ、事業の円滑な推進に努める旨を答弁した。
跨線橋の県施工については、市道と県道休息山梨線の振り替えを含めて県と調整を進めていた。区間は、ハナミズキ通り(市道山梨市駅東山梨線)の八日市場跡交差点から中央本線と交差し、2014年10月に供用が開始された小原東東後屋敷線西端までの延長400m。県峡東建設事務所は、これら橋梁および取付道路の予備設計費用を来年度予算へ要望する構えで、順調に進めば18年度に予備、19年度に詳細と設計業務を実施することになりそうだ。
現道ルートとなる薬師川踏切および東山梨駅周辺整備に関しても質問を受け、小池課長は、駅近隣地区の役員などをメンバーとする協議会が設置されており、来年1月には具体的な整備方針についての会合を持つ予定であると答弁した。