横須賀市は12月22日、耐震性が低く老朽化した本公郷改良アパートをPFI手法で建て替えるための実施方針を公表した。入札参加グループは、▽設計企業▽建設企業▽工事監理企業▽入居者移転支援企業▽余剰地活用企業―により構成されるものとし、建設企業が設計企業や工事監理企業を兼ねることを認めない。2018年1月から実施方針について直接対話、質問を受け付け、3月下旬に特定事業を選定・公表。4月上旬には入札公告(入札説明書などの公表)を行い、6月に入札参加表明書などを、7月に提案書を受け付け、9月に事業者を選定する。
本公郷改良アパートは、A〜C区画にA棟(鉄骨鉄筋コンクリート造11階建て140戸)、B棟(鉄筋コンクリート造7階建て88戸)、C棟(鉄骨鉄筋コンクリート造9階建て90戸)の3棟、D区画にD棟(鉄筋コンクリート造5階建て12戸)と、公郷町交番、本公郷青少年の家、旧本公郷乳児保育園、公園、付帯施設(店舗、集会所)が配置されている。所在地は公郷町2ノ21ノ2。
PFI事業では、既存住宅などを解体・撤去し、更新住宅(1LDK180戸、2DK80戸)などを段階的に整備する。既存住宅の入居者の仮移転や本移転、退去などに関する業務も行う。また、A〜C区画の更新住宅建設後の余剰地は、事業者の提案により活用できる。事業期間は18年12月(特定事業契約の締結日)から27年3月末まで。
入札参加グループには、構成企業の中から代表企業(単独企業)として建設企業(JVの場合はその代表構成員)を定めて入札参加を表明してもらう。
設計企業の参加資格要件は、▽所在区分が市内業者、順市内業者、市外事業者▽「建築設計」の業種登録―など。
建設企業の参加資格要件は、JVの場合、▽代表構成員が準市内業者、その他構成員が準市内業者または市内業者▽共同施工方式または分担施工方式のいずれか▽構成員に市内業者を1者以上含む▽構成員数は2者または3者▽建築一式の総合評定値が準市内業者は1100点以上、市内業者は660点以上―など。また、単体企業の場合の参加資格要件は、▽所在区分が準市内業者▽建築一式の総合評定値が1450点以上▽1次下請け発注金額のうち40%以上を市内業者に発注―など。
工事監理企業の参加資格要件は、▽所在区分が市内業者、準市内業者または市外業者▽「建築設計」の業種登録▽建設企業の子会社でない―など。
提供:建通新聞社