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建通新聞社(東京)
2017/12/25

【東京】都 築地再開発の在り方検討で調査業務を委託

 東京都都市整備局は「築地再開発の検討に係る業務」を日建設計(千代田区)に委託した。企画提案方式で選定し、12月21日に同社が見積もった1380万円(税抜き)で契約することを決めた。豊洲移転後の築地市場跡地をどのように開発すべきか検討している有識者会議と連携し、事業のたたき台となる築地とその周辺の地域特性やポテンシャルの活用方策、まちの魅力と付加価値を高めるまちづくりの基本的な考え方、民間主導による事業の進め方などを探っていく。
 築地市場をめぐっては、小池百合子知事が6月、機能を豊洲市場に移転し5年後をめどに「食のテーマパーク」として民間とともに再開発する方針を決定。再開発の大きな視点を整理するため、都は「築地再開発検討会議」(座長・近藤誠一元文化庁長官)を設置し、これまでに2回の会合を開き、委員がそれぞれの分野から在り方などを提案している。
 今回委託した業務では、同検討会議での議論に当たり、築地エリアとその周辺エリア、さらにその周辺地域の現況や歴史、地域特性、ポテンシャルなどを調べて整理・分析する。地域特性やポテンシャルの具体的な活用策をはじめ、まちの魅力と付加価値を高めるまちづくりの在り方を検討。民間事業者による再開発を進めるための事業手法や街区構成、手順、スケジュールなどを複数案考え、それぞれを比較検討する。
 この検討結果を基礎資料として、検討会議が議論を重ね、2018年度をめどに開発コンセプトなどを具体化する。

提供:建通新聞社