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日本工業経済新聞社(山梨)
2017/12/22

【山梨】県県土整備部、補正に17億

 県県土整備部は、12月補正予算の内容を県議会土木森林環境委員会(13日)に説明した。補正は17億7611万3000円の増額。国補公共事業では、大月市賑岡町浅利地内の沢上沢の砂防堰堤の整備に1億3193万4000円、県単独公共事業では、河川の支障木伐採や堆積土砂浚渫に7億円、道路の舗装修繕に5億円を計上した。
 発注の環境が整った工事で工期を翌年度まで設定するための繰越明許費は16件、28億2880万円で設定した。補正予算が成立したため、速やかに発注し、契約する。
 本年度内は入札・契約のみを行い翌年度から工事に着手する債務負担行為は6件で、限度額合計は6億円。
    ◇
 課別の補正予算の概要は次のとおり。
 【道路整備課】
 繰越明許費として4事業を設定。
 国道橋梁改築費では、新山梨環状道路東部区間で3億400万円を追加し、8億2650万円。
 緊急道路整備費では、県道割子中富線の中富インターアクセス道などで5億360万円を追加して20億4670万円。
 広域連携道路事業費では、県道富士川身延線(南部町井出地内)などを補正し、6720万円を追加して1億8270万円。
 県単独道路橋梁整備費では、県道甲府山梨線(甲府市古府中町)などで1億5170万円を追加し、4億4270万円とした。
 債務負担行為は、県道富士河口湖線(富士スバルライン)の災害防除工事(鳴沢村)に限度額2億8000万円を設定。富士山の五合目付近の工事で、良好な環境で工事が可能な期間が通常5月から10月末までのため、本年度末に施工業者を決定し5月から現場に着手できるようにする。
 【道路管理課】
 地域安全強化緊急対策事業として25カ所の道路で、劣化の著しい舗装修繕に5億円を計上。
 繰越明許費は3事業に設定。
 道路維持修費は、国道140号水路補修など7路線で1億8000万円を追加して21億630万円に増額。
 緊急道路整備費では、国道411号橋梁補修工事など4路線で2億2000万円を追加して9億5400万円に増額。
 交通対策道路事業費では、国道141号交差点改良など5路線に5600万円を追加して6650万円に増額した。
 【治水課】
 地域安全強化緊急対策事業として、豪雨などに備えた河川内の支障木伐採や堆積土砂の浚渫(55カ所)に7億円を計上。
 国の災害復旧事業が適用されない小規模な被災箇所の復旧を行う県単独災害復旧費では、本年8月から10月に発生した河川などの復旧へ測量や調査に4億4417万9000円。
 繰越明許費は、県単独河川維持修繕費で、12月補正で計上した支障木伐採や堆積土砂の浚渫に4億3440万円。そのほか、2017年災害復旧費で、11月までに国の災害査定を受けて復旧工法が確定した適正工期を確保するため1億4980万円を計上した。
 【砂防課】
 災害関連緊急砂防等事業で、8月の台風5号の影響で大月市賑岡町浅利地区の沢上沢で土石流が発生し、対策工事として砂防堰堤の設置に1億3193万4000円。
 繰越明許費は、通常砂防事業費で委託料2件で4800万円を追加し、補正後総額を10億1680万円に増額。そのほか災害関連緊急砂防等事業費として、大月市賑岡町浅利地区の沢上沢で3億1600万円を新たに設定した。
 債務負担行為は、4工事で設定した。内容は次のとおり。
 ◆富士川水系身延川通常砂防工事(身延町)の請負契約締結(18年度)=限度額3500万円
 ◆上神取地区急傾斜地崩壊対策工事(北杜市)の請負契約締結(18年度)=限度額2000万円
 ◆道平地区急傾斜地崩壊対策工事(甲州市)の請負契約締結(18年度)=限度額4500万円
 ◆天神林地区急傾斜地崩壊対策工事(市川三郷町)の請負契約締結(18年度)=限度額2000万円
 【都市計画課】
 繰越明許費を4事業で計上。
 生活関連土木施設整備事業費は、小瀬スポーツ公園などで工事完了が18年度となることなどから1800万円。
 街路整備や都市公園建設費では、用地補償の遅れなどにより設定。緊急街路整備費は2億4490万円を追加し4億9200万円に、県単独街路整備費は2200万円を追懐し4300万円にそれぞれ増額。都市公園建設費は新たに7020万円を設定した。
 債務負担行為は、小瀬スポーツ公園体育館床改修工事(甲府市)の請負契約(18年度)に限度額2億円を設定した。
 【住宅対策室】
 繰越明許費として、県営住宅建設費に4300万円を計上した。富士見団地(市川三郷町)の天井吹付材解毒工事が対象。