国土交通省京浜港湾事務所は横浜港の臨港道路整備で、本牧ふ頭A突堤〜B突堤と山下ふ頭〜本牧ふ頭A突堤の2区間に架設する橋梁の概略構造検討業務をオリエンタルコンサルタンツ(神奈川事務所、横浜市中区)に委託した。12月14日の簡易公募型競争入札(総合評価方式)に2112万円で応札するなどした同社を落札者とし、同日付で契約を結んだ。それぞれ500b超の橋とする前提の下、2017年度内に上部工・下部工・基礎工の形式を固めて概算数量や概算工事費を算出・算定し、18年度以降の展開につなげる。
検討対象のうち、本牧ふ頭A突堤〜B突堤間(横浜市中区)の橋梁は橋長545bで計画。平成30年代半ばの全線開通を目指す「南本牧ふ頭〜本牧ふ頭地区臨港道路」の2期区間(3・5`、事業費632億円)の一部に当たり、本牧ふ頭D突堤方面に伸ばして1期区間の南本牧はま道路(2・5`、3月開通)とつなげることになっている。
一方、山下ふ頭〜本牧ふ頭A突堤間(横浜市中区)の橋梁は橋長576bで計画。横浜市が12月15日付で変更公告した横浜港港湾計画に「(仮称)山下本牧連絡橋」として位置付けられた。水域横断箇所の桁下の高さを15b(橋脚間中央部)または16・3b(橋脚間中央部北側)、幅を30b(橋脚間中央部北側)または60b(橋脚間中央部)にして、プッシャーボートやタグボートなどが橋の下を航行できるようにする。
今回の業務では、架橋地点の踏査を通じて現地の状況を把握し、上部工に関する主要点の概算応力計算と概略断面の検討を行って支間割り・主桁配置・桁高・主構などを決める。また、震度法で下部工や基礎工の形式規模を想定して概算の応力・安定計算を実施する。
これらを基に各区間の橋梁形式を固めて図面を作り、概算数量や概算工事費を算出・算定していく。橋梁2区間を含む道路予備設計(2`)の修正を含め、18年3月28日を期限に成果品を納めてもらう。
提供:建通新聞社