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北陸工業新聞社
2017/12/22

【新潟】北原、菅原、垣田氏(竹中工務店)に/日鉄住金イソバンドコンテスト優秀賞/「立川綜合病院」で/繊細な質感実現を評価

 新日鐵住金グループの日鉄住金鋼板(東京都 細貝清司代表取締役社長)の「第8回NISCイソバンドデザインコンテスト」の結果が発表され、県内から優秀賞に竹中工務店の北原祥三氏、菅原努氏、垣田淳氏が選ばれた。作品名は「立川綜合病院」(長岡市上条町)で、使用製品は「耐火イソバンドPro」。
 同コンテストは日鉄住金鋼板のイソバンド、耐火イソバンドPro、イソダッハ、ノイラックスを使用した建築物で、商品の特性を活かし、新しい時代に向けてのデザイン性や機能性、快適性を追求し、完成豊かな表現を競う。今回の審査員は建築家の青木淳氏(東京藝大客員教授)、千葉学氏(東大大学院工学系研究科建築学専攻教授)、日鉄住金鋼板代表取締役社長の細貝氏で、全国から192点の応募作品があり、厳正な審査の結果、11作品が選ばれた。
 優秀賞に輝いた立川綜合病院は、同市内にあった綜合病院の移転新築計画で、16年9月に竣工した。近隣の新興住宅地や商業地の景観に配慮した建物で、規模はS造6階建て延べ3万7796・87平方メートル(建築面積1万302・48平方メートル)。26の診療科と481床の病床数を有し、従来と比べ手術室を増やすとともに、ドクターヘリに対応できるよう救急搬送面の拡充が図られた。基本設計を竹中工務店、実施設計・監理を竹中工務店・長建設計事務所・ワシヅ設計設計共同企業体、施工を竹中工務店・福田組・中越興業・渡長建設建設共同企業体が担当し、7月には同現場での安全衛生に係る取り組みが評価され、厚生労働省から表彰されている。
 審査員の青木氏は「長岡市の市街地外側に開発された新区画の一画にあり、無機的あるいは表面的になりがちな風景に、艶の変化で自然に呼応する繊細なテクスチュアの実現に成功している」と評価。設計コンセプトについて同社は「長岡らしいオリジナルな病院建築を表現した。豊かな大地と長岡特有のさび色の地下水をイメージした3色のパネルにそれぞれ異なった光沢・艶を与えてランダムに組み合わせ、一日の時刻、天候の移ろいや四季に応じて表情が変化し、周囲の自然環境の呼応する建物イメージの獲得を目指した」とコメントしている。

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