日本工業経済新聞社(埼玉)
2017/12/08
【埼玉】埼電協が春日部工高で出前授業
埼玉県電業協会(岡村一巳会長)は1日、会員企業への入職サポートの一環として、県立春日部工業高等学校(春日部市梅田本町1−1−1)で、同校OBが後輩たちの指導にあたる『業界(電設)説明出前授業』を行った。対象は電気科2年の生徒78人。5、6時限を使い、進路選択の参考に、電気設備工事業の仕事内容や、地域社会を支える役割などを紹介した。
この日協会からは、広報委員会の市之P正靖委員長、新井雅志副委員長、深井正美委員、人材育成委員会の内山祥章委員長、佐野雄一朗副委員長、事務局の荒川清江専務理事、中村電設工業鰍フ中村康宏代表取締役、同社と、三位電気梶A佐野電機鰍フ3社のOBを合わせ、総勢10人が参加した。
5限の授業では、市之P広報委員長が司会を務めた。学校からは趣旨説明として、電気科の上田裕司教諭が「進路選択の1つの参考になればということで、貴重な時間をいただいて、君たちに話をしていただきます。ぜひしっかり聞いて、何かを得てもらえればと思います」とあいさつ。
引き続き、『電気業界と仕事内容について』と題して、深井電気鰍フ深井代表取締役が講演。オフィスビル、マンション、工場など民間工事と、庁舎、学校、体育館など公共施設の電気設備工事についてそれぞれ説明した。
その後、工事会社での仕事として、現場施工、施工管理、設計、積算など部門ごとに、企業の役割分担を解説するとともに、求められる資格取得について述べた。
最後に実際の現場での仕事をスライドで紹介。キュービクル入替工事、機械室での作業、太陽光パネルの設置などを見ながら、施工図を読み、理解することの重要性を指導した。
入社時からの歩みを目安として示したキャリアルートも用意。日常の生活を支えるために必要不可欠な仕事で、地域社会にいかに役立ち、貢献しているかを伝え、入職を希望している生徒たちにエールを送った。
6限は、佐野人材育成委員長が司会を担当。同校卒業生でキャリアの違う3人が登場。
入社後5年目の三位電気の稲村和也氏、6年目の佐野電機の森田優大氏、13年目の中村電設工業の米本浩紀氏が、これまでに培った経験をもとにアドバイス。後輩たちの進路選択の参考に、現場での働き方、仕事で得られる達成感や、現場代理人の役割などについて、それぞれが仕事への思いを発表した。
質疑応答では、服装や工具、資格取得のフォロー、日常の生活態度など、投げ掛けられた多くの質問に応じ、最後に生徒から感想文を書いてもらい、授業を終えた。