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日本工業経済新聞社(埼玉)
2017/12/21

【埼玉】埼電工が電気工事業界理解促進研修会を開催

 埼玉県電気工事工業組合(沼尻芳治理事長)は15日、埼玉電気会館で電気工事業界理解促進研修会を開催。2014年から行っており今回で4回目となる。青年部会(橋英之会長)からの業界説明、組合員22人と県内工業高校10校88人との意見交換、パナソニック潟Gコソリューションズ社埼玉電材営業所の平尾氏による電気工事体験学習を実施した。
  `島一策副理事長は冒頭のあいさつで「皆さんはこれから資格試験など業界の厳しい場面に当たるかもしれませんが、この業界は将来に生かすことができる職業になると思います。研修会を通じて悩みや心配を解消してほしい。地産地学を経て埼玉で素晴らしい活躍をしてくれることを期待しています」と高校生たちにエールを送った。
  続いて橋青年部会長が「業界の一線で活躍しいる人たちから業界の話を聞ける機会なので、興味や就職に対する意欲を持ってくれて、将来業界を背負ってくれたら嬉しいです」と業界紹介を兼ねた話があった。
  その後は9テーブルに分かれ、「電気工事業の魅力」をテーマに意見交換が行われた。組合員は「若手技術者にのぞむこと」や「業界でのキャリアアップ」などについて語り、高校生は「学業で得た知識がどのように生かされるのか」「資格試験に向けたアドバイス」などの質問や意見がざっくばらんに交わされた。
  電気工事体験学習として移動型HEMSトラックによる体験学習が意見交換会の合間に屋外の駐車場で実施された。HEMSは、IOT住宅の普及に伴うエネルギー節約・管理システムとして注目度が高まっている。生徒たちは平尾氏の説明を聞きながら、将来の技術を真剣に学んでいる様子だった。
  意見交換が終わると各テーブルの代表者から発表があり、生徒が持つ業界に対するイメージ、疑問、不安などを共有して理解を深めた。
  最後に池田孝太郎委員長が登壇し「卒業後の進路は皆さんの意志と責任で決めること。会員たちは仕事に誇りを持っており、今日の意見交換では熱を帯びる人も多かったように思います。その熱を少しでも感じてもらい
、電気工事業界が皆さんの進路の選択肢になってくれれば嬉しいです」とあいさつをして締めくくった。
  参加した県立川口工業高等学校E科2年生の服部拓海さんは「電気工事の大切さを学べて良かったです。仕事に興味がさらに湧いたので、資格取得に向けて頑張りたいです」と意気込みを語り、同校E科1年生の佐久間雷侍(ルビ・らいじ)さんは「電気工事の奥深さを知ることができて良かったです。将来はまだ分かりませんが、資格を取るための意欲が上がりました」と笑顔で感想を述べた。