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　17日投開票の市長選で初当選を果たした上尾市の畠山稔市長（68）が18日、市役所に初登庁し、大勢の職員らに迎えられた。就任会見では、凍結と見直しを訴えていた新図書館建設事業について「状況をよく精査し、早い段階で（今後の方針を）決めていきたい」と述べた。
　　新図書館の建設は今秋に着工したものの、前市政による事業の進め方に疑問の声が上がっていることなどから、市は選挙に伴って工事を一時中断している。
　　就任会見で畠山市長は「これまでの議会の経過、賛成・反対の意見などを検証する」とし「市民の声を参考にしないといけない」と見解を述べた。手法などについてはこれから検討していくとするにとどまった。
　　また、公約に掲げた談合防止条例の制定については、幅広い意味で不正な口利きなどを防ぐ仕組みをつくる意向を示し「市長、議長の両トップまで及ぶ形にしたい。どういったものが一番適格か、できるだけ早く調査をして決める」と表明した。
　　畠山市長は岩手県出身、千葉工業大卒。市議や県議を務めた政治経験などを強調し、３万４９５票獲得した。ほかの新人３氏、前市議鈴木茂氏（62）、前市議秋山かほる氏（62）、元県職員石山勝朗氏（84）は及ばなかった。投票率は35・１９％だった。