日本工業経済新聞社(埼玉)
2017/12/15
【埼玉】県土整備部が橋梁点検9割で実施
県土整備部は橋梁の老朽化対策についての取り組みをまとめた。県が管理する2775橋のうち、約9割の2438橋で点検を実施している。県議会12月定例会における荒木裕介議員の一般質問に対して、西成秀幸部長が答弁で状況を説明した。
県が管理する橋梁は2005年度から定期的に点検を行ってきた。14年7月の道路法施行規則の改正で、全橋を対象に5年に1回、近接目視による詳細な点検を行うこととなり、橋の健全性を4段階に区分することが定められた。
2438橋の点検による判定結果は、健全な状況のT判定が968橋、予防保全的な修繕が必要なU判定が1025橋、早期に修繕が必要なV判定が442橋、緊急的な対応が必要なW判定が3橋となっている。W判定の橋梁は16年度までに修繕を完了した。
またU判定の橋梁は、傷みが進行する可能性の高いものから順次修繕。予防保全による長寿命化に取り組んでいる。
同部では定期的な点検と結果に基づく計画的な修繕を実施し、橋梁の安全確保や長寿命化に努める考え。