内灘町の「内灘海岸賑わい創出事業基本構想検討委員会」の初会合は19日、町役場で開かれ、新たなにぎわい拠点づくりへ意見を交わした。町側からは基本方針として、観光拠点施設や休憩スペースの整備などを盛り込んだ基本方針が示された。
町は昨年度、北陸新幹線開業を契機に金沢・能登地域への観光入込客が増加していることを踏まえ、町内への誘客促進を図るため「観光ビジョン」をまとめた。今回、同ビジョンを基に内灘海岸を中心とした新たなにぎわい創出へ向けた基本構想を策定するため、検討委を設置。委員は学識経験者や町の各団体代表者ら8人で構成され、会長に竹村裕樹金沢学院大教授が選任された。
会合では冒頭、川口克則町長が「元気な内灘の将来像を見据えていただき、基本構想策定に協力をお願いしたい」とあいさつした。その後、町側が現況や課題を説明し、観光拠点施設や海水浴客用のシャワー室、休憩スペース、駐車場・道路、レンタサイクル導入、外国人旅行客への環境整備などを検討する7項目の基本方針を提示した。
委員からは「夕日に特化して情報を発信してはどうか」「海岸には休憩する場所がない」「内灘駅から海岸への案内がわかりにくい」などの意見が出され、海水浴シーズンだけでなく、通年での魅力づくりに向けた施策も必要との提案があった。
検討委は、来年2月以降に次回会議を開催し、海岸法上の課題を整理し、意見を交わす。