日本工業経済新聞社(山梨)
2017/12/19
【山梨】管理計画と合致 甲州市大和支所のふるさと会館との集約
甲州市は、市議会12月定例会で指摘された、大和支所とふるさと会館との機能集約は合理的で、総合管理計画と合致するとの考えを示した。具体的には、個別施設計画の中で検討し方針を定める。
15日に開かれた定例会一般質問で、日向正議員は大和支所の活用を取り上げ、同じ敷地にある大和生涯学習課公民館の建物に支所業務を合わせることができないかただした。
これに手塚秀司財務経営課長は、大和庁舎は建築から39年が経過し老朽化が進んでいる一方、ふるさと会館は2003年3月竣工で市保有施設としては比較的新しいと前置き。そのうえで「会館内に支所機能を集約することは合理的で効率的。複合化による利用者増加も期待できる。公共施設等総合管理計画の基本方針にも合致する」前向きな答弁を行った。ただ「具体的には、管理する所管課の個別施設計画策定の過程で検討し、地域住民の意見を聞き、市の方針とする」とも述べた。
日向議員はさらに踏み込んで「大和庁舎の2階には議場や村長室、会議室が残っており、部屋の形状は美術や音楽の創作に合っている」として、「大和地区を芸術文化の発信地とするよう支所を改修し、創作活動の場として活用できないか」と提案。
これに対しても手塚課長は「大和庁舎が空き施設となることも含めて、個別施設計画のなかで調整される」と答えた。