トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

鹿児島建設新聞
2017/12/27

【鹿児島】南九州西回り自動車道/先行し県が用地取得

 九州地方整備局鹿児島国道事務所は、南九州西回り自動車道での用地取得を急ぐ。一部個所で2017年度から県が用地の先行取得を実施。用地ストック確保に努め、事業推進を支援している。阿久根川内道路では、全線で調査を進めており、起点側の阿久根ICから西目IC間で用地取得に入った。県議会一般質問で伊藤浩樹議員(自民党、出水市区)の質問に渡邊茂土木部長が明らかにした。

 阿久根川内道路は全区間で調査を推進し、阿久根市側から用地取得を始めた。主な構造物は、橋梁が阿久根から西目間に4橋、西目から大川間は4橋、大川から湯田西方間には11橋、湯田西方から薩摩川内水引間に3橋とトンネル2本を予定。
 また、湯田西方ICは上下線に各1橋あり、阿久根市内の建場山橋と尻無川橋、大川橋、崩段橋の4橋が第4四半期に簡易公募型での発注を見込んでいる。
 芦北出水道路の本県側の主な構造物は、起点側の県境から境川橋、前田川橋、櫓木川橋、米之津橋など。
 県境から出水北IC間では、橋梁や道路改良。出水北ICから出水IC間での用地取得や埋蔵文化財調査を推進。鹿児島国道事務所は、西前田川橋下部工の前田地区と出水北ICの改良に向け工事発注手続きを進めている。


■道路財特法
 期限切れ国に継続・拡充を

 高規格道路や地域高規格道路の財源問題で国庫補助率嵩上げにより、地方財政を支援する制度である「道路財特法」が17年度に期限切れとなる。そのことに対し、成尾信春議員(公明党、鹿児島市郡区)が質問。
 渡邊土木部長は「18年度以降の継続と拡充等は、県開発促進協議会などを通じ国に対して、強く要請している」と答弁した。
 嵩上げ措置により、17年度の県費にして約10億円の軽減措置となっている。

鹿児島建設新聞space鹿児島建設新聞FACEBOOK