県土木部は、積極的な発注の平準化に向け、2017年度一般会計12月補正予算案でゼロ県債を盛り込んだ。前年度比42.5%(10億3200万円)の大幅な増加。内訳は公共事業17億6420万円、県単公共事業の16億100万円の計33億6520万円を計上した。防災対策を積極的に推進するほか、事業を前倒しで進める。12日、県議会企画観光建設委員会に当局が報告した。
課別では、道路建設課が道路改築(7億5600万円)11カ所、地方特定道路整備(2億9500万円)9カ所、県単道路整備(1000万円)1カ所をそれぞれ予定している。
道路維持課は、特定交通安全施設等整備(4000万円)で川内祁答院線(薩摩川内市平佐)の歩道整備を計画しているほか、道路補修(2億7400万円)は橋梁補修2カ所や舗装補修10カ所。ふれあいとゆとりの道づくり(1億6130万円)は、路傍樹の維持管理を実施する。
また、県単道路整備(3億2500万円)は、39カ所で排水溝や防災対策を計画。県単交通安全施設整備(2500万円)は4カ所の歩道整備を発注する。
河川課の高潮対策(8700万円)は、大和村大金久海岸の台風期前の防災対策を行う。また、県単河川等防災(6億2000万円)では、寄洲除去等を出水期までに終えたい考え。
砂防課は、総合流域防災(2億8300万円)3カ所、火山砂防(5000万円)1カ所、地すべり対策(1500万円)1カ所、急傾斜地崩壊対策(7000万円)2カ所、県単砂防(5670万円)4カ所、県単急傾斜地崩壊対策(800万円)1カ所。
港湾空港課は、港湾海岸高潮対策(3000万円)により、和泊港海岸防潮堤改良を予定。港湾施設改良費統合補助(8220万円)は4港で岸壁延命化、県単港湾整備(1億円)が鹿児島港における鋼矢板護岸の延命化を実施する。
建築課は、既設県営住宅改善(7700万円)で五代団地(薩摩川内市)など3団地の外壁改修を発注する。