東京都建設局東部公園緑地事務所は、代々木公園の渋谷門橋の長寿命化に向けた基本設計に着手する。中央広場などを配したA地区と、陸上競技場やサッカー・ホッケー場などがあるB地区を連絡するRC橋で、今後も多くの来園者が安全に使い続けられるよう、耐震化も含めた長寿命化対策を検討する。2018年1月24日開札の希望制指名競争入札を経て業務を委託し、年度内に成果を得る。
陸軍練兵場や米軍宿舎、1964年の東京オリンピックの選手村などとしての利用を経て67年に開園した代々木公園(渋谷区代々木神園町、神南2丁目)の面積は約54f。敷地北側(A地区)は中広場やサイクリングセンター、サービスセンターなどを配置した森林公園で、道路を挟んだ南側(B地区)には陸上競技場や野外ステージなどを備えている。
この2地区を、道路をまたいで接続しているのが渋谷門橋で、上部形式は4径間連続RC中実床版、橋長146・1b、幅員6・6b。上部工のひび割れなどを確認しているため、現況を改めて調査した上で耐荷力を照査する。下部工についても、橋脚のうち1基だけを耐震補強しているが、階段状となっている跨道部や回廊部に考慮しながら改めて耐震性を確認する。
これらの結果を基に、耐震対策や緊急的な補修を含めた長寿命化対策について複数案を検討して概算工事費を算出。トータルコストや維持管理性などに配慮して最適な工法を絞り込む。
提供:建通新聞社