高知県は、足摺海洋館を建て替えるため、2018年度当初予算に工事費5億0581万円を見積もり、19年度の債務負担に34億8614万円を要望する。建築主体は6月議会の承認案件として一般競争を公告する予定。設備は分離するが詳細は検討中。また造成工事や給排水設備などの付け替え工事を年明けに発注するため、12月補正予算案に関連工事費を計上している。
新館の現段階での規模は、鉄筋コンクリート造2階建て延べ3398平方b。70基(約710d)の展示水槽を設置し、現在の1・5倍となる300種4500匹の展示数を誇る。20年3月の完成、7月の開館を目指す。
なお18年度当初予算には、施設整備工事費の他、工事など監理委託料に4307万円(債務負担8414万円)、展示製作など委託料に債務負担3億5369万円を要望する。外構工事費は19年度予算、旧館の解体工事費と外構2期工事費は20年度予算で計上する予定。
新館建築に先立ち、12月補正予算案では18年度の債務負担として造成工事費と給排水設備の付け替え工事費7500万円、これに係る監理委託料1783万円を設定する。造成工事では現在駐車場となっている建設地の切土や盛土、支障物の撤去、仮設道の整備などを行う。給排水設備付け替え工事では、敷設や撤去などを進める。工事は分離発注となる見込み。
場所は土佐清水市三崎3039ノ1他。設計は大建設計(大阪市)・艸建築工房(高知市)JVが担当、18年2月までの期間で進めている。
提供:建通新聞社