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建通新聞社（神奈川）
2017/12/19
【神奈川】横浜市 大黒ふ頭に海岸保全施設を整備
横浜市は横浜港の大黒ふ頭（鶴見区）に海岸保全施設を整備する。水際線が利用されている岸壁や荷さばき地、緑地などの陸側へ胸壁約７㌔と陸閘約50基を設け、ふ頭内就業者の安全を確保するため。２０１８年１月に海岸法の「海岸保全区域」と港湾法の「港湾隣接地域」を指定した上で、18年度に詳細設計と工事をスタートさせる。
大黒ふ頭は島式の埠頭（ふとう）。コンテナや完成自動車の輸出入を担うとともに、冷蔵・冷凍貨物を扱う倉庫群が立地する横浜港の物流拠点で、約４０００人が働く。また、首都高速湾岸線の大黒ジャンクションなどがあり、幹線道路の結節点機能も果たしている。
ただ、百数十年に１回程度起こる津波（Ｌ１津波）で広範囲の被害が予想されるだけでなく、高潮による浸水予想も１㍍以上２㍍未満と市域の中で最も深い。
そこで大黒ふ頭内に海岸保全施設を巡らせ、津波と高潮から守られた堤内地を形成して就業者の安全を確保することになった。関係法に基づく海岸保全区域と港湾隣接地域の指定で国費導入などの前提も整える。
胸壁約７㌔は▽平均高さ約０・８㍍の胸壁整備▽平均高さ約０・６㍍のフェンス基礎嵩上げ▽平均高さ約０・５㍍の護岸嵩上げ―によって設ける。陸閘約50基については「スライドゲート式」（制水ゲートを横にスライドさせて開閉）や「角落とし式」（制水板の脱着で開閉）にして、平常時に堤外地と堤内地を行き来できるようにする。
横浜港の海岸保全施設整備を巡っては、所管の港湾局が16年度に建設技術研究所（横浜事務所、横浜市中区）への業務委託を通じて「海岸保全予定区域」（海岸保全施設の整備を検討する区域、鶴見・神奈川・西・中・磯子・金沢の６区）の基本計画を検討。その中で大黒ふ頭に関する概略設計も実施した。
大黒ふ頭に海岸保全施設を整備すれば、公共ふ頭の津波対策はおおむね完了するとしている。
提供：建通新聞社
大黒ふ頭は島式の埠頭（ふとう）。コンテナや完成自動車の輸出入を担うとともに、冷蔵・冷凍貨物を扱う倉庫群が立地する横浜港の物流拠点で、約４０００人が働く。また、首都高速湾岸線の大黒ジャンクションなどがあり、幹線道路の結節点機能も果たしている。
ただ、百数十年に１回程度起こる津波（Ｌ１津波）で広範囲の被害が予想されるだけでなく、高潮による浸水予想も１㍍以上２㍍未満と市域の中で最も深い。
そこで大黒ふ頭内に海岸保全施設を巡らせ、津波と高潮から守られた堤内地を形成して就業者の安全を確保することになった。関係法に基づく海岸保全区域と港湾隣接地域の指定で国費導入などの前提も整える。
胸壁約７㌔は▽平均高さ約０・８㍍の胸壁整備▽平均高さ約０・６㍍のフェンス基礎嵩上げ▽平均高さ約０・５㍍の護岸嵩上げ―によって設ける。陸閘約50基については「スライドゲート式」（制水ゲートを横にスライドさせて開閉）や「角落とし式」（制水板の脱着で開閉）にして、平常時に堤外地と堤内地を行き来できるようにする。
横浜港の海岸保全施設整備を巡っては、所管の港湾局が16年度に建設技術研究所（横浜事務所、横浜市中区）への業務委託を通じて「海岸保全予定区域」（海岸保全施設の整備を検討する区域、鶴見・神奈川・西・中・磯子・金沢の６区）の基本計画を検討。その中で大黒ふ頭に関する概略設計も実施した。
大黒ふ頭に海岸保全施設を整備すれば、公共ふ頭の津波対策はおおむね完了するとしている。
提供：建通新聞社
