富山県農林水産部は、加納新池地区農村地域防災減災事業(ため池)について、軟弱地盤の調査検討などを進め、18年度の着工を目指す。
氷見市加納地内の加納新池は、堤長164メートル、堤高7・84メートルのアースフィルダム。江戸時代後期に築造され、1949年に大改修が行われた。受益面積は9・5ヘクタール。
老朽化に伴い漏水が著しいため、表面遮水シート型の堤体に改修し、下流にフィルターゾーンを配置。取水施設では、堤体本体に緊急放流能力を有する取水設備を設け、φ800ミリ耐圧ポリエチレン管の底樋新設工を進める。
総事業費は5億5000万円を見込む。20年度の全体完成を予定している。
測量設計は、朝日コンサルタンツが担当。