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日刊建設工業新聞
2017/12/18

【鳥取】鳥取港・千代航路、大型浚渫工4億円規模を簡易評価で公告

 相次ぐ台風の影響を受けて土砂が航路をふさいだ鳥取港で、県土整備部は15日、大型浚渫工事の設計図書をほぼ固めた。請負対象設計金額は4億円規模。「港湾工事」として来年1月中旬までに入札する。
 千代川河口にある鳥取港(鳥取市港町地先)では、9月から10月にかけ台風の到来によって大量の土砂が押し寄せた。
 土砂の堆積カ所は、幅170bの「千代航路」(マイナス10b)。千代川左岸に沿って河口に伸びる第2防波堤と、沖合の東西に整備してある第1防波堤の間を通過する。
 9月中旬と10月下旬の台風18号、21号による波浪でおよそ14万立方bの土砂が同航路にたまった。
 11月上旬までに港湾関係の災害査定を終えており、今回の浚渫工は災害復旧工事として発注する。浚渫土量10万6000立方bで、航路内はマイナス10bを確保。掘削した土砂は、鳥取砂丘沖や西浜工区に運搬しサンドリサイクルに充てる。
 今後19日に同部資格審査会を開いて公募条件を決め、翌20日には県内・準県内向けの「港湾工事」として簡易評価型総合評価入札を公告。年明け1月12日ごろに入札する見通し。工期は6月末まで。
 同部は「春先に貨物船の入港予定があり、支障が出ないようにしたい」(空港港湾課)と話しており、大型グラブ浚渫船の投入を前提に冬期風浪期を避けて3月内に着工。部分竣工させながら工事を仕上げる。

日刊建設工業新聞