須崎市は、避難設備を持つ複合施設を整備するため、設計の公募型プロポーザル実施要領を公表した。現地説明会は12月19日、参加表明書の提出期限は12月26日までで、第一次審査は2018年1月29日、第二次審査は2月2日、審査結果の公表・通知は2月6日を予定している。
参加要件は須崎市の入札参加資格、一級建築士事務所としての登録など。
委託内容は、旧保育園舎改修と津波避難タワー新築、駐車場整備など屋外付帯施設の基本計画策定と実施設計。旧須崎保育園園舎を公民館などの公共施設として整備し、旧園舎東側への津波避難タワーも建設する。委託期間は18年7月31日。業務価格は3000万円を上限とし、事業の予算規模は6億円程度としている。
所在地は南古市町163。市の中心市街地では、少子高齢化や地震津波への被災危惧で地域コミュニティーの維持が困難となっていることから、持続可能な地域づくりに向け新しい拠点を整備する。また浸水区域にあることから逃げ遅れ対策として避難タワーを建設する。改修する旧園舎は鉄筋コンクリート造4階建て延べ1273平方bで、耐震診断の後耐震補強を行い、1〜2階を公民館移転先として須崎地区図書室と市民交流室を配置、3階を公共的団体の事務所とする方針。また東隣の津波避難タワーは収容人数を200人以上を見込み、最上階避難場所は海抜20b、スロープを主な避難経路とし、避難タワーと改修棟は接続させる計画。
提供:建通新聞社