徳島県県土整備部は、2018年度県土整備部施策の基本方針を明らかにした。18年度を「エポックメイク第2弾へのラストスパート」と「その先に向けた玉込め」の年と位置付け、県の重点3施策「安全安心・強靱(きょうじん)とくしま」「ふるさと回帰・加速とくしま」「大胆素敵・躍動とくしま」の実現を目指した施策を展開する。7日開催の県議会県土整備委員会で瀬尾守県土整備部長が示した。
安全安心・強靱とくしまの実現では、県土強靱化の推進や社会資本の総合的・戦略的維持管理、地域の安全・安心を支える建設産業の健全な発展を施策の柱に掲げる。主な取り組みとして、「命の道」「活力の道」となる高速道路ネットワーク等の整備や災害に強い住環境の構築を図る他、長安口ダムなど洪水被害の軽減を図る既存ダムの機能維持や向上、河川改修、さらには土砂災害に対する県民総ぐるみの意識啓発を推進する。また、スマートワークで進化する「新3K(カッコイイ・快適な・希望の持てる)・建設産業」を目指し、ICTやIoT技術導入による生産性向上、これら新技術を生かした効率的維持管理手法の確立を図る。
ふるさと回帰・とくしまの実現では、移住を促す快適な生活環境整備、次世代公共交通体系の創造、既存ストックを活用した個性的な地域づくりを掲げる。主な取り組みとして、空き家等の利活用の推進、デュアル・モード・ビークルの導入促進、津田木材団地など既存資産の有効活用による地域活性化支援などを推進する。また、道の駅を拠点とした地方創生の実現も図る。
大胆素敵・とくしまの実現では、「ゲートウエイとくしま」の推進やスポーツ振興・あわ文化の推進、おもてなしの国とくしま魅力向上の推進を柱に取り組む。主な取り組みは、阿波おどり空港の機能強化による空港を核としたインバウンド・アウトバウンド対策や国内航空ネットワークの充実、クルーズ客船の戦略的なポートセールスを展開する。この他、鳴門総合運動公園の球技場芝張り替えや蔵本プール改修などの競技施設の充実、道の駅のトイレ快適化を加速させることにしている。
提供:建通新聞社