入善町は、老朽化し耐震基準を満たしていない役場庁舎について、増築や改築、大規模改造も含めて検討に入る。
庁舎(入膳地内)は1971年に、RC造4階建て延べ4766平方メートル規模で建てられた。05年度に実施した耐震診断では「震度6〜7で倒壊の危険性がある」と耐震基準を満たしていないとの結果で、今年度の再診断(担当・鈴木一級建築士事務所)でも、大きな変化はないとしている。耐震補強・改修には当時の試算で8億5000万円以上かかるとされ、1〜3階の鉄骨ブレースによる補強工事では、内部スペースが一層手狭になるなど弊害が発生する。
13日の町議会本会議で笹島春人町長は「耐震後の耐用年数を踏まえ、新庁舎建設も視野に入れる必要がある。早急に方向性を出したい」と述べた。町では庁舎耐震化に向けて、今年度当初予算で公共施設整備基金を創設している。