金沢市の山野之義市長は、14日に開かれた市議会12月定例月議会の一般質問でMICE(国際会議や学会、展示会など)機能の強化に向けた金沢歌劇座の改修について、来年度に周辺の交通渋滞にかかる調査などを実施し課題を整理した上で、基本構想の策定に着手する方針を明らかにした。
歌劇座のMICE機能の強化で市は今年度、音楽ホールの稼働状況などの現状調査を行っており、来年度は施設配置や渋滞対策、周辺への影響などを実施する。整備手法に関しては改築も含めて検討し、工事期間中の代替機能も検討する。
山野市長は本議会後、記者団に対し、来年度の調査について「限られたスペースでどういうことができるのか。何と言っても一番大きいのは交通調査。バスなどの公共交通はあるが、それほど充実している状態でもない」などと説明。同市出身の世界的建築家・谷口吉郎氏の監修作品であることから有識者の意見も参考にしたいとした。
金沢アリーナ構想との関連性については、「まったく別に動いている。構想には注視していきたい」と話した。