中野区は、区が整備する中野駅西側の南北通路・橋上駅舎とJR東日本が主体となり建設する駅ビルなどの複合施設整備事業の実施設計について協定を結んだことを明らかにした。納期は2019年3月で、費用として区が3億1700万円、2億5100万円をJR東日本がそれぞれ負担する。
同事業では、鉄骨造地下1階地上5階建て延べ1万8399平方bの規模で区が整備する中野駅西側南北通路・橋上駅舎と、JR東日本が整備する駅ビルで構成する複合施設を道路一体建物として整備する。1階にプラットホーム、2階には橋上駅舎や店舗、3〜4階には商業店舗などをそれぞれ配置し、5階を駅施設とする計画だ。南北通路・橋上駅舎は27年度、駅ビルは29年度の完成をそれぞれ予定している。
16年6月にまとめた基本設計で、鉄道運行に伴う機電停止といった作業時の時間的制約などの理由で工期の長期化や工事費が増加することが判明。これを受け、工期を短縮するようJR東日本が駅ビルの規模を縮小するなど計画を見直した経緯がある。
同区はさらなる工期の短縮を求めており、今後の実施設計作業においても設計内容と工事工程を検証していく考えだ。
提供:建通新聞社