日本工業経済新聞社(山梨)
2017/12/12
【山梨】国分寺・国分尼寺整備で資料館建設は必要 笛吹市
笛吹市は8日、市議会第4回定例会で一般質問を行い、国分寺・国分尼寺整備において、展示や解説の面で資料館は必要との認識を示した。志村直毅議員の質問に野田昭人教育部長が答えた。
志村議員は、事業の進ちょく状況や概要、観光拠点としての位置づけなどについてただした。
これに対して野田部長は「跡地の公有化率は約70%。(保存整備の補助金を受けるための)発掘調査報告書は2019年度に完成の見込み」と現状を説明した。
計画概要については「古代寺院の壮大さを感じ取れるような史跡空間を計画」と述べ、「伽藍建物などを表現し機能や規模を分かりやすく伝え、植栽や休憩施設を整備。整備基本計画でも建設するとしてる資料館は、観光面でも必要。整備の進捗を見ながら建設を検討する」との内容を説明した。
「本格的整備には時間がかかるが、本年度より第1期として本堂跡、講堂跡の暫定的整備に着手。現在の案内板を改修して、見学導線を確保する」とも述べた。
さらに、答弁を求められた山下政樹市長は「まずは見える化」と指摘し、将来的な整備構想やかつての建物の様子を、一般に認知してもらえるような看板掲示が必要との考えを示した。