【津】津市は、「(仮称)芸濃こども園」の整備に向けて、12月補正予算案に設計費などを計上し、2017年度から実施設計や測量などに着手する。建築設計は18年度までに終え、19年度に建設工事、20年4月の開園を目指す。園舎施設の計画検討では4プラン(A〜D案)のうち、D案の新築2階建ての計画に決定し、設計で詳細を詰めていく考えだ。
同事業は、椋本幼稚園(平屋552平方b)、安西・雲林院幼稚園(平屋468平方b)、芸濃保育園(平屋723平方b)の3園を統合し、幼保連携型認定こども園「(仮称)芸濃こども園」として整備する計画。建設地は、芸濃町椋本で隣接する椋本幼稚園、芸濃保育園と、旧芸濃福祉センター(以下、センター)跡地を加えた敷地で面積は約8500平方b。建設地は津市芸濃町椋本5132他。
施設検討では、増築や改修なども含めた4プランを8月に公表し比較検討した結果、センター跡地内の北側に鉄骨造2階建ての園舎を新築するD案とすることを11月までに決定した。延べ面積は約2400平方b。施設内容は、職員室、乳児室・ほふく室、保育室、遊戯室、保健室、調理室、便所、会議室など。利用定員は240人とした。概算事業費は約8・9億円(類似施設の工事単価を参考)。
園庭エリアは、センター跡地内の南側と、椋本幼稚園の敷地で約3000平方b。芸濃保育園の敷地は駐車場、バスの乗降場所の利用と合わせて、1画に椋本地区放課後児童クラブ芸濃KIDS(芸濃町椋本1845ノ2)を移転する。計画では、芸濃保育園の旧園舎の活用、または、同園の敷地内への新築を今後検討する。工事は20年度以降の予定。
12月補正予算案には、5777万円を計上しており、17年度に地質調査業務、周辺道路整備に係る基本設計、境界確定業務、園庭および駐車場整備に係る基本設計を実施する。建築の実施設計業務については、4プランの検討段階で基本的な計画を策定しており、これを基本設計に位置付けて、実施設計を行う。設計は17〜18年度で継続して実施する。
市では、待機児童ゼロ都市「津市」を目指し、19年度までに公立で5カ所の幼保連携型認定こども園の整備を計画しており、(仮称)津こども園(18年4月開園予定)、(仮称)一志こども園(19年4月開園予定)、香良洲浜っ子幼児園(18年4月開園予定)、(仮称)白山こども園(18年4月開園予定)と今回の(仮称)芸濃こども園を挙げている。
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建通新聞社