富山大学都市・交通デザイン学科協力会の設立総会が11日、富山市のパレブラン高志で開催された。会の規約を承認するとともに、役員人事では、初代会長に富山大学名誉博士で、富山大学同窓会連合会顧問の中尾哲雄氏を選任した。
この日は、協力会準備会の構成団体である県建設業協会や斜面防災対策技術協会富山支部、県地質調査業協会、県測量設計業協会の傘下企業の代表者をはじめ、富山大学の担当教授ら約100人が出席。
協力会規約のうち、会の目的には、18年4月に新設の富山大学都市デザイン学部都市・交通デザイン学科を拠点とした研究交流を通じて、産学協働による知的資源の創造と地域経済の活性化に資することを定めた。
具体的な事業では、(1)都市・交通デザイン学科との共同研究、研究協力の推進、関連教員による技術相談技術委員会等の設置(2)産学官の人的、情報交流の推進、奨学寄付金等による教育・研究活動の支援、学生の留学・英語教育等の支援、学生の就職等の支援(3)産業界の技術向上に関する支援、講演会・勉強会の開催(4)その他会の目的を達成するために必要な事業―を挙げた。事務局は富大の同学科内に置く。
設立総会に続き、同学科新設記念講演会が開かれ、中尾会長、来賓から県土木部の水口功次長(知事代理)があいさつ。富山大学の遠藤俊郎学長がお礼の言葉を述べた。講演では、富山大学副学長の中川大氏が「民官学連携による社会資本整備と都市づくり―富山県は教育研究と実践の最適フィールド―」をテーマに研究成果を発表。意見交換会も行われた。
会長を除く、役員は次の方々(敬称略)
【副会長】▽竹内茂富山県建設業協会会長(婦中興業代表取締役社長)▽田中洋一郎斜面防災対策技術協会富山支部支部長(ダイチ代表取締役社長)▽津嶋春秋県地質調査業協会会長(アーキジオ代表取締役社長)▽榮知之県測量設計業協会会長(北陸コンサルタント代表取締役)
【幹事】▽開章夫昭和建設代表取締役▽高平公輔新栄建設取締役副社長▽安達正彦安達建設代表取締役▽松島一敏共栄興業代表取締役社長▽村尾英彦村尾地研代表取締役社長▽津嶋剣星アーキジオ取締役専務▽市森友明新日本コンサルタント代表取締役社長▽寺島雅峰寺島コンサルタント代表取締役社長