新たな管理型最終処分場の建設候補地を選定する第5回委員会(委員長=笹原克夫高知大学教授)が6日、高知市内で開かれ、前回の委員会で選定した27カ所を対象に3次スクリーニングを行い、4自治体の11カ所を3次調査対象地に絞り込んだ。
3次スクリーニングでは、地形判読、希少野生動植物の生息地、建物や学校、病院の立地状況など10項目で、評価基準にのっとり○△×の3段階で評価。さらに、各箇所の特性を逐一確認し、11カ所を選定した。市町村名や大字は非公表。
来年2月1日に開催予定の次回委員会では、最終の候補地を複数箇所選定する。そのために実施する4次スクリーニングの評価項目と評価基準についても協議した。4次スクリーニングでは、調査対象の現地を踏査し、地形や地質、土地利用などの状況を確認。この結果を考慮して、概略の造成計画図と施設配置計画図、標準断面図を作成し、造成や施設配置の容易性について相対的な評価を行う。また計画案に基づき、概算事業費も算定する。
委員会では、次回会合で複数箇所の候補地を選定した後、報告書にまとめ県に提出。これを受け県は、地元調整に入り、年度末までに1カ所に絞り込みたい考え。現在のエコサイクルセンター(日高村)が早ければ2021年度末に満杯となる見込みであることから、早期の完成を目指している。
提供:建通新聞社