金沢市議会文化振興・スポーツ振興特別委員会(角野恵美子委員長)は8日、「金沢アリーナ構想」の推進などを盛り込んだ文化とスポーツの振興にかかる提言書を山野之義市長に提出した。
提言書は、同市の強みである文化とスポーツを最大限に活用し、継続的にまちを発展させるという視点でまとめられた。スポーツ振興に向けた施設整備では、市民に愛されるアリーナの整備検討のほか、スポーツ施設のトイレや更衣室など細部への配慮も求めた。
提言には委員6人が参加。アリーナ構想について、小間井大祐副委員長は「金沢マラソンに次ぐ冬のスポーツ大会の誘致を進めており、そうした中で市としても後押ししてほしい」と要望。田中展郎委員も「思い切ったものをやってもらいたい」と期待を込めた。
一方、角野委員長は「総合体育館のトイレの便座が冷たい。洋式化も進めてほしい」、久保洋子委員は「金沢プールの更衣室がすべりやすい」と利用者の声を伝え、対応を求めた。麦田徹委員は金沢プールの完成に伴い廃止された市営総合プールの跡地を挙げ、地域バランスの取れたスポーツ施設の配置を要望。高誠委員は城北市民運動公園の活用をアピールした。
これに対し、山野市長は「冬のインドアスポーツも大切で、アリーナ構想には大きな関心を持っている。野球場やサッカー場でも競技、応援する女性が増えており、トイレや更衣室に配慮した修繕を行わなければならない。しっかり受け止めます」と話した。