坂井市は8日、「本庁舎基本設計検討委員会」の第3回会議を開催、構造計画や設備概要について議論した。
構造計画では、増築棟はS造で架構形式が純ラーメン構造を採用。建築基準法で要求される大地震時の建物体力に対し、25%割増しを行う。規模は5階建て延べ約6500平方メートル。また、既存棟(本庁舎棟、多目的棟)は枠付Sブレースによる補強を実施。Is値は目標値の25%割増しを行い、耐震補強を進めるとした。
設備概要では、電気設備について新本庁舎と既存庁舎で高圧2回線受電を行い、危険分散化・自立分散化・相互バックアップを検討。通信設備は、等電位設置方式を採用し、雷保護を強化するなどBCP対応について説明が行われたほか、省エネ手法も紹介した。
今回が委員会の最終回で、委員からはまとめとして「市民の誇りとなるような立派な庁舎を期待する」や「旧4町がまとまる中心地になれば」などの声が挙がっていた。
今後は18年3月上旬をめどに基本設計の概要をまとめ、パブリックコメントを実施。18年度から実施設計に着手する方針。
同庁舎の設計業務については、山下設計(中部支社)・木下設計JVが担当。概算事業費は増築棟建設・既存庁舎改修事業費が約35億円で、設計費・解体費・外構工事費などが計約5億円。