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建通新聞社四国
2017/12/08

【徳島】徳島市 広域処理施設基本計画来年度末に

 徳島市は、一般廃棄物の広域処理で飯谷町枇杷ノ久保地内に整備を計画している中間処理施設について、基本計画の基になる基本的な事項の取りまとめを2017年度末までに行い、18年度末までの基本計画策定を目指す考えだ。また、17年度末から並行して地元説明会を適宜開催し、処理施設の整備にいっそうの理解を求めていくことにしている。
 4日開催の市議会文教厚生委員会で市が施設整備基本計画の検討状況説明の中で明らかにした。市によると、本年度は一般廃棄物の広域処理に係る連絡会議作業部会を5回開催し、関係5市町と共に検討を行ってきたと説明。その結果、基本方針を▽環境に配慮した施設▽ごみを安全・安定的に処理できる施設▽経済性に優れた施設▽災害に強い施設▽社会情勢等の変化に柔軟な対応ができる施設−に整理したとした。
 また、引き続き検討する事項として「ごみ量設定および施設規模」「処理方式(可燃ごみ処理施設・リサイクルセンター)」「環境保全目標」「配置計画」「搬入出計画」「概算事業費」を挙げ、本年度内をめどに施設の基本的な事項(案)として取りまとめ、地元説明会を行いたいとした。
 なお、市は建設候補地を公表後の昨年12月から今年5月までに、計12回、延べ424人の住民への説明を行ってきたが、まだ十分な理解が得られていないとし、地元説明会を継続する一方、基本計画の策定に当たっては、一般公募した市民も参加する市民会議で策定する考えも示した。市民会議の規模(人数)はこれから詰めるとし、開催時期については地元の同意が得られておらず、現時点は未定となっている。
 一般廃棄物の広域処理については、昨年から市と5市町(小松島市、勝浦町、石井町、松茂町、北島町)が広域整備に向けた協議を重ね、処理施設の建設候補地を徳島市飯谷町枇杷ノ久保にある旭鉱石などが所有する採石場の跡地約10fに決定。16年度末に基本協定を締結した他、17年度には市が事務委託を受けて連絡会議を開催し、基本方針の取りまとめを進めていた。
 施設整備で引き続き検討する事項について、処理方式では、可燃ごみ処理施設の処理方式や系列数などの選定の他、リサイクルセンターで処理する対象品目の設定、選別・圧縮・資源化施設のシステムなどの選定、ストックヤードを設置する対象品目などの設定を行う。また、環境保全目標では、排出ガスなどについて国が定める環境基準より厳しい自主規制値を設定する。この他、搬入出計画では、必要に応じて中継施設の設置や大型車導入なども検討することにしている。

提供:建通新聞社