県の新野球場整備構想を検討する浜松市議会大型スポーツ施設調査特別委員会は会合を開き、候補地の遠州灘海浜公園篠原地区(浜松市西区)について、適地判断調査の最終報告を踏まえ「対策を施せば建設は可能」とした市の判断を了承した。今後、市は用地取得に向けた測量・物件調査費の予算再計上に向けて県との調整に入る見込みだ。
委員会では、アカウミガメへの光害や風の影響などの調査結果を市が報告した。海浜公園の平面照度は子ガメに影響しないレベルで、風についても外壁や屋根などで減衰し、対応可能な範囲と説明。その上で、これまでに報告した津波と騒音、塩害、交通アクセスを含めた計6項目の調査結果を基に篠原地区を適地と結論付けた。
委員からは、道の駅の併設を含めた活性化策や、風や光害の問題解決につながるドーム球場などの検討を県に求める声も上がった。
県の新野球場整備構想については、2016年3月に県議会と市議会が「時期尚早」として関連予算をそれぞれの議会で減額修正。市議会は特別委員会を設置して同年6月から協議を開始。1年半にわたり計16回の会合を重ね検討を進めてきた。
提供:建通新聞社
(2017/12/8)
建通新聞社 静岡支社