千葉市は6日、千葉駅西口地区第二種市街地再開発事業(B工区)の特定建築者募集結果を公表した。応募者は新日本建設(千葉市美浜区ひび野1−4−3)を代表事業者、医療法人緑栄会(千葉市中央区新田町2−3)を構成員とする千葉駅西口地区B工区再開発事業体1者だけだった。今後、学識経験者等で構成する同市公園等活用事業者選定委員会で事業提案書の内容を審査・評価し、市の審査、県知事の承認を経て年明け1月下旬に基本協定を締結し、正式に特定建築者に決定する。
B工区の施行地区は、中央区新千葉2丁目の一部の区域、施行面積は約0・6ha。施設建築物は3棟、総延べ床面積は約2万2450uで計画しており、2018年度に着工、19年度末の完成を目指す。
今回応募した新日本建設は、14年3月にB工区の事業協力者に選ばれている。その際、「健康福祉を実現するまちづくり」を提案。商業のほか、居住・医療・健康づくり・保育など多機能な用途の建築物を導入することで、都市の賑わいや多世代の人々が集い賑わうまちづくりを目指すとしていた。
再開発事業の施行期間は、建物竣工後の建物登記等を含めて21年3月31日まで。敷地(約4700u)に賃借権を設定するとともに、A工区と同様に特定建築者制度を活用し、市の財政負担の軽減と民間事業者のノウハウを積極的に活用する事業手法を用いる。
施設建築物の概要は、B1棟(商業等、住宅)が敷地約890uにRC造地上15階建て、建築面積約690u、延べ約7480u。B2棟(公共施設、店舗)が敷地約1090uにS造地上2階建て、建築面積約870u、延べ約1500u。B3棟(医療施設)が敷地約2720uにS一部RC造地上9階建て、建築面積約1910u、延べ約1万3470u。
B1棟は1・2階を駐輪場(民間)、3・4階を店舗、5階を保育・教育施設(市の想定)、6階をスポーツクラブ(同)、7階以上を住戸、B2棟は1階を駐輪場(公共)及び店舗、2階を駐輪場(同)、屋上を公園、B3棟はすべてのフロアを医療施設(総合病院)として計画している。
また、公共施設に関しては、区画街路(カッコ内は施行区域内の幅員で、全幅は市道新千葉38号線が6〜8m、それ以外が6m)として市道新千葉31号線(W4m)、市道新千葉32号線(W3m)、市道新千葉37号線(W3m)、市道新千葉38号線(W4〜6m)、市道新千葉40号線(W4〜6m)、それにB2棟上の立体公園となる新千葉公園(A約0・1ha)、自転車駐車場、ペデストリアンデッキなどを計画している。
特定建築者の業務内容は、@再開発事業区域の敷地整備及び地下埋設物等調査、除去工事A特定施設建築物の実施設計(各種申請工事含む)B公共施設の実施設計及び工事(公園、自転車駐車場、区画街路)C管理運営計画及び運営体制の構築D公園を含めた棟ごとの維持管理体制の構築E市の交付金等関係資料作成への協力F特定施設建築物の建築に伴う電波障害除去対策(調査含む)G特定施設建築物及び及び公共施設の工事監理及び工事期間中の敷地等管理H特定建築者の施工する工事に係る近隣説明等対応Iその他、特定施設建築物の工事及び公共施設の整備に必要な業務等。
特定建築者選定支援業務について市は本年度、アール・アイ・エー(東京都港区港南2−12−26)へ委託している。