北陸地方整備局北陸ICT戦略研究会(座長・吉越政浩同局工事品質調整官)は5日、ICT活用工事現場見学会(富山地区)を、砺波工業が施工する砺波市下中条地先の「庄川・太田護岸その2工事」で開いた。
見学会には、県内の土木系企業やコンサルタント、行政機関ら約80人が参加。冒頭、吉越座長が「生産性革命前進の年としてICT技術のより一層の普及拡大を進めており、富山地区では初めての見学会開催となる。ICT活用のメリットや留意点を報告し、導入の一助としてほしい」とあいさつ。砺波工業の工藤弘昭土木部主幹は工事概要やICT施工の内容を説明し、「全体の完成イメージが把握でき、仕事がスムーズに進む」、「正確に施工できる」、「丁張作業が無いので事故防止につながる」などの利点を指摘した。
引き続き、参加者は3班に分かれ、▽3次元起工測量▽3次元設計データ作成▽ICT建機法面整形―の各段階の手順を確認。ICT建機では0・8立方メートル級バックホウによる施工方法として、3Dマシンガイダンスシステムや転圧管理システム、情報基地局などの説明を受け、ICT施工への理解を深めた。