北海道建設新聞社
2017/12/06
【北海道】複合施設の基本設計を2月にプロポで えりも町
えりも町は来年2月中旬にも、既存公共施設の機能を集約させる複合施設建設の基本設計業者を指名型プロポーザルで選定し、同3月末に契約する。本年度6月補正で確保した基本設計費3500万円は、全額を繰り越し明許設定。2018年度中に基本設計をまとめる。施設規模は平屋、延べ4000m²程度を想定しており、総事業費は20億円を超えると試算。19年度は実施設計へ移行して20年度に着工、22年度の完成というスケジュールを目指している。
町は多くの公共施設が老朽化していることを踏まえ、1970年建設で図書室を併設する福祉センター(本町357、延べ2006m²)、73年竣工のえりも小苫別分校を88年に入浴施設として改修した高齢者センター(庶野102、延べ518m²)、14年度に解体した本町地区の温水プール(延べ1720m²)の機能を併せ持った複合施設の整備を計画。16年度から事業費を積み立てている。
複合施設に対する住民の意見を集め、このほど基本構想案をまとめた。基本理念は「町民の学びと憩い、文化創造の交流拠点」で@誰もが利用しやすく交流を深められるA周辺環境に配慮B省エネ対策等による高い経済効率―を基本方針に掲げている。
施設の機能は@芸術鑑賞や講演会に対応できるホールゾーンA町民が気軽に立ち寄れて展示機能も持つ町民交流ゾーンB文化活動や各種団体活動ができる学習・研修ゾーンCゆっくりと読書も楽しめる情報取得・発信拠点の図書館ゾーンD入浴施設やプールで町民の癒やしや健康づくり、学校の授業に対応する健康増進ゾーン―で構成。基本設計の幅を狭めないよう、基本構想は最低限の枠組みにとどめている。
設計を進めるに当たっては、高齢者団体など既存施設利用者を中心に組織する検討委員会を設置する。より利用しやすい施設を目指し設計受託者に対して提案や助言するもので、年明けに構成員を決める考えだ。
基本構想案については年内策定に向けて町のホームページで公開しており、15日まで意見を募集中。所定の意見提出用紙に記入し、持参、電子メール、FAX、郵送により受け付けている。問い合わせは企画課振興係、電話01466(2)4612まで。