1日の県議会一般質問で蒲島郁夫知事は、熊本都市圏と阿蘇くまもと空港を結ぶ交通アクセスの改善について、鉄軌道を含めあらゆる対策を検討するよう関係機関に指示したことを明かした。
松田三郎議員が、大空港構想における空港アクセス改善について質問。松田氏は「空港ライナー運行等改善が図られているが、依然自家用車やリムジンバスに依存しており、渋滞時には定時制が保てない」と指摘。コンセッション方式による空港の創造的復興が進む中「この機会に踏み込んだ空港アクセスの改善策を示すことが必要」と話し、50年後を見据えたアクセス整備をどう具体化するのか尋ねた。
蒲島知事は、仙台空港がコンセッション導入後に利用者を大きく伸ばしていることを例に、「空港と周辺地域のポテンシャルを最大化するためには、50年、100年を見据えた抜本的なアクセスの検討が必要。そのため、現状と将来の需要を見据えて、鉄軌道を含めあらゆる角度からソフト・ハード対策を検討するよう関係機関に指示した」と答えた。さらに、熊本都市圏で進行する桜町再開発や熊本駅ビルなどの大型事業を取り上げ「創造的復興に向けた空港アクセスのあり方について、時間的緊迫性を持って検討していく」と強調した。
空港へのアクセス改善については、将来の需要見込みに基づく採算性の厳しさなどで、平成20年度にJR豊肥本線からの鉄道延伸案を検討凍結としていた。
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