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建通新聞社(中部)
2017/12/05

【愛知】県 西尾市の新設特支校 次年度に設計

 愛知県は、西尾市に新設を計画している特別支援学校について、2018年度に基本設計に着手したい考えを示した。22年4月の開校を目指して整備を進める方針だ。
 県議会本会議で代表質問に立った川嶋太郎議員(自民党)に、大村秀章愛知県知事が答えた。
 西尾市に建設を計画しているのは、県で初めての知的障害と肢体不自由の併設校となる特別支援学校。建設地は、西尾市須脇町の民有地の農地を、西尾市が買収して県に提供することになっている。
 県は17年度、整備に向けた調査業務を都市造形研究所(名古屋市中区)に委託して進めている。調査業務では、基本条件を整理し、施設の整備要件や配置計画、円滑な給食供給などを検討して概算事業費を算出するとしている。
 調査の進捗や、建設地取得のめどがついたことを踏まえて県は、18年度に基本設計に着手する考えを示した。
 この他、岡崎市のみあい特別支援学校については、児童生徒数、学級数の増加により普通教室が不足しているため、できるだけ早期の校舎の増築が必要だとして、検討していく方針を示した。また、三好特別支援学校の教室不足への対応として、豊田市内での特別支援学校の新設に向けて、市と協議を進めている。
 県は、13年度に策定した特別支援教育推進計画(愛知・つながりプラン)に基づき、特別支援学校の過大化解消に取り組んでいる。同計画の計画期間は18年度まで。そのため県は、現在の状況を踏まえて、新たな5カ年計画を、18年度内を目標に策定する方針も示した。
 西尾市での特別支援学校の新設整備は、知的障害に対応する安城特別支援学校の過大化による教室不足と、肢体不自由に対応する岡崎特別支援学校の長時間通学の緩和を目的としたもの。小学部・中学部・高等部を設置する。施設は、校舎、体育館、プール、バスステーション、グラウンド、駐車場などを整備する計画だ。敷地面積は約2万8000平方bを想定している。知的障害は西尾市と碧南市、肢体不自由は西尾市と安城市、碧南市が通学区域となる。

提供:建通新聞社